プレゼンテーション・ソフトのパワーポイントを活用し、プレゼン用資料や企画書ファイルを作成するためのテクニックを解説した書。プレゼンの基礎知識からパワーポイントの操作方法までを順序よく学べるのが特長だ。
第1部では、プレゼンの概念や形式などに加え、企画の5W1Hの決定、情報の収集と整理、原稿の見せ方といった企画書作成テクニックと、ボディランゲージ、話し方などの実践テクニックが解説されている。第2部では、パワーポイントによるファイル作成方法がセットアップや画面設定などの準備段階から解説されている。デジカメで撮った商品写真やパンフレットなどの素材の取り込み、図形描画、表・グラフの作成、スライドショーの調整…といった基本テクニックがひと通り学べるほか、「ポイントを強調したいときは、ボディランゲージとスライドのアニメーションを同時に使用するとよい」といった実践段階のアドバイスも役に立つ。第3部の自動車の販売促進を例にしたケーススタディでは、企画のストーリーをスライド原稿に落とし込むノウハウが得られるはずだ。
画面案内は見やすく、必要に応じて書き込みができるように適度な余白が用意されている。ソフトの扱いに不慣れな人には、随所にある「One Point」のアドバイスが役立つだろう。実物のファイルの見本例があればなお良かった。(棚上 勉:Amazon.co.jp)
Power Pointによるプレゼンテーションは、操作だけを習得しても成功へはつながりません。
プレゼンテーションをどう組み立てるか、パソコンでプレゼンテーションするとはどういうことなのか、相手にどのように伝えると効果的かなど考えなければならないことがたくさんあるのです。
プレゼンテーションの構成さえきちんと考えられれば、Power Pointによるプレゼンテーションは成功と言ってもよいでしょう。
目次
第1部 プレゼンテーション・テクニック
第1章 プレゼンテーション
1 プレゼンテーションとは
2 プレゼンテーションのタイプ
3 プレゼンテーションの重要性
4 プレゼンテーションのツール
5 プレゼンテーションの形式
第2章 デジタル・プレゼンテーション
1 デジタル・プレゼンテーションとは
2 デジタル・プレゼンテーションのメリット
3 パワーポイントの特長
4 ファイル作成の必要機材
5 デジタル・プレゼンテーションの実践方法
6 デジタル・プレゼンテーション実践の必要機材
7 ファイルの作成手順
第3章 プレゼンテーションの企画と現行の作成
1 企画に必要な5W1H
2 情報の収集と整理
3 企画の立案
4 原稿作成の4つのテクニック
5 ビジュアル化テクニック
6 色彩テクニック
7 文章テクニック
8 レイアウトテクニック
9 スライド原稿の作成
第4章 プレゼンテーションの実践
1 コミュニケーションを考える
2 実践におけるボディランゲージ・テクニック
3 実践における話し方のテクニック
4 実践における話の内容のテクニック
5 実践におけるその他のテクニックと注意点
6 実践テクニックのチェックシート
第2部 デジタル・テクニック編
第1章 ファイルの作成準備
1 機能の追加と削除
2 パワーポイントの画面構成
3 表示の切り替え
4 旧バージョンとの操作の違い
5 素材の用意と取り込み
第2章 ファイルの作成操作
1 テキストの入力
2 テキストの書式設定
3 スライドのレイアウト
4 箇条書きと段落記号
5 アウトライン
6 スライドマスタ
7 背景
8 スライドの操作
9 オートシェイプ
10 オートシェイプの移動、変形
11 オートシェイプの調整
12 テキストボックス
13 ワードアート
14 クリップアート
15 オリジナル画像の挿入
16 クリップアートや画像の調整
17 表組み
18 表の書式設定
19 グラフ
20 組織図やその他の図表
21 効率を上げるテクニック
第3章 ファイルの最終調整と実践
1 アニメーション
2 スライドの調整
3 スライドの印刷
4 ノートの作成
5 スライドショーの操作
6 実践におけるテクニック
7 目的別スライドショーとスライドの分岐
8 リハーサル
9 ナレーション
10 実践前のファイルと設定の確認
第3部 デジタル・プレゼンテーション
第1章 プレゼンテーション企画とファイル作成の実践
1 ケーススタディの例題
2 プランニングシートの作成
3 ストーリーの大まかな流れを考える
4 スライド原稿の作成
5 パワーポイントでファイルを作成する
6 スライドの最終調整
7 完成したプレゼンテーション・ファイル